2015年11月6日金曜日

陶淵明『挽歌詩三首』


以前に陶淵明の「五柳先生」を紹介しました。おなじ時期に「挽歌詩三首」という作品に興味を持ち、今になって作ろうと思い立ちました。

「挽歌」とはを挽く時に歌う歌のことです。本来なら亡くなった人を偲んで親しい人が歌うものですが、陶淵明はこの歌を自ら作りました。内容は「其一、納棺を歌う」「其二、葬送を歌う」「其三、埋葬を歌う」の三首で、遺体から抜けだした魂が葬儀の一部始終を見ているかのように書かれています。最後に埋葬が終った棺の中でこうつぶやきます。「死ぬことは、自分の体を自然に託してしまうことだから、さほど悲しむことではないのだよ」。

果たして私はこんなふうに死ねるのでしょうか。




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